先週末から混迷を極めているギリシャ問題ですが、その後も解決することなく1週間が過ぎようとしています。
7月に入ってからも、チプラス首相は債権団宛てに妥協案の書簡を送ったりしたようです。
しかし国民には反緊縮への投票を求めたりしたために、結局は

国民投票が終わるまでは話は聞かない

と、怒りを買う結果になってしまったのでした。

今週末の7月5日にはいよいよその国民投票が行われます。

国民投票がどうなるかの予想は難しそうですが

そんな国民投票なんですが、まだどちらに転ぶか分からない状況のようです。

先週はATMの引き出し額制限(1日60ユーロまで)が実施されたりして、国民の間にはだいぶ不満がくすぶっています。
以前は緊縮反対派が大勢を占めていましたが、この1週間で緊縮を受け入れる賛成派がかなり増えてきたようです。

7月3日に行われた世論調査では

賛成派 41.5% 反対派 40.2%

と賛成派の方がわずかに優勢となっています。

ギリシャ、ユーロ圏残留か孤立か 5日に国民投票 (2015.7.4 日本経済新聞)

反対派もかなり多いんですが、その中でもユーロ離脱を望んでいる人は少ないようです。

しかし、もし緊縮反対派が勝利することになると、EUから見捨てられる可能性も出てくるわけです。
望んでいないユーロ離脱も現実的となってしまうかもしれず、一体どうなってしまうんでしょうかね?

逆に賛成派が勝った場合には、チプラス政権は総辞職をするとのことです。
そうすると、また解散総選挙となると予想され、まだまだ混乱が続くことになりそうです。

どっちに転がっても、しばらくは混迷が続く可能性が高そうです。

クレジットデフォルトスワップの価格から考察すると

こんなに混乱しているにもかかわらず、世界の市場は先週は比較的穏やかだったんですよね。
中国を除いては。

とは言え、この状況では当然ギリシャがデフォルトするんじゃないかと心配されるところです。
そこでクレジットデフォルトスワップ(CDS)の価格を見てみました。

すると

greece1-1

ギリシャ国債のCDSは6月までは高くても2,500ベーシスポイント付近でウロウロしていました。
しかし6月30日を境に一気に3倍ぐらいまで上昇しました。
その後もまだ上昇が続いている状態です。

これはかなり危ないのか?

と思って、もう少し前からのチャートを確認してみました。

というのも、実は以前もギリシャについてはCDSの支払いが発生したことがあるんですよね。
2012年にギリシャが債務再編をした際に

CDSの清算事由に該当する

との判断となり、CDSの支払いが発生しているんです。
ということで、以前からの長いチャートで見てみました。

こちらがそのチャートです。

greece1-2こちらを見ると、今回CDSが急激に上昇したとはいえ、以前のCDS清算の発生前後(2012年3月9日に発生)に比べると、まだまだ全然って感じですよね。
これを見る限りでは、まだ市場全体もデフォルトするとは考えていないのかもしれません。

というわけで、いろいろ不安をあおっているギリシャ問題ですが、いろいろ考察した限りでは、なんだかんだ言って

国民投票は賛成多数になる

のではないかなぁと踏んでいます。

というか、金融界はきっとそうなると予想しているんでしょうね。

しかし逆にその予想が外れた時には、とんでもないことが起こる可能性もあるわけで。
最近はいろいろと予想しないことが多くなってきている気もしますので、もしかしたらってこともあるかもです。
個人的にはそうなってくれると面白いんですけどね(^^;

まぁどうなるか予断を許さない状況ではありますので、固唾をのんで見守っていこうと思います。

本日もありがとうございました。