つい先日フォルクスワーゲン問題の記事を書きました。
9月に発覚したディーゼルエンジンの不正問題のことですが、まだ終わっていないよって書いていたんですが、すぐにその続きが出てきました。
ちょっとタイムリーすぎてびっくりしましたが(^^;
ポルシェ、アウディーに飛び火しました
ポルシェ、アウディーといえば、フォルクスワーゲン同様にドイツを代表する自動車メーカーですよね。
フォルクスワーゲン問題が発覚するまで自分も知らなかったんですが、実は
ポルシェとアウディーはフォルクスワーゲンの傘下
だったんですね。
他にも、ランボルギーニやベントレー、ブガティーなんかも子会社だそうです。
実際前のウインターコーンCEOが辞任したあと、現在は元ポルシェのCEOだったマティアス・ミュラー氏が着任しています。
子会社のCEOから昇格したという構図です。
今後その傘下にも問題が広がる可能性があるかもと思われていたんですが、それが現実となりました。
部品などはグループ会社間で共用していると思われますので、今回の件が起こる可能性も十分にあったわけです。
対象車種はそれほど多くはなさそうですが
今回はアメリカの環境保護局(EPA)が新たに発表したもので、以前指摘されたものと同じように違法ソフトを搭載していると指摘しています。
対象は7車種で
・ポルシェ カイエン
・アウディ A6、A7、A8、Q5
・フォルクスワーゲン トゥアレグ
などが含まれるとのことです。
これまでは2,000ccまでのディーゼルエンジンでしたが、今回は3,000ccのエンジンも対象に含めたということのようです。
アメリカでは少なくとも
1万台程度が対象
になるようです。
まぁ1万台なので、最初に発覚した台数に比べれば大したことはないかもしれませんが。
これに対して、現在フォルクスワーゲン側は
「排気ガスの特性を変えるようなソフトは搭載していない」
との声明を出しているとのこと。
つまりは真っ向から否定しているということですね。
VWの排ガス不正、ポルシェやアウディにも拡大 (2015.11.3 CNN)
台数は少ないとはいえ
今回リコールの対象となる可能性のある車種の台数については、最初に発表された台数と比べれば大したことはないかもしれません。
しかしそれ以上に重要なことは、前回のVW問題の記事でも書きましたが
ブランドイメージが毀損すること
ではないでしょうか。
特にポルシェやアウディーは高級車として売り出しているわけです。
それが偽装をしていたということになると、当然会社に対する信頼性も低下しますよね。
そうなると徐々に販売台数が低下してしまうことが予想されます。
特に高級ブランドとして売り出していますので、この先安売りするわけにもいきませんからね。
これを挽回するのはなかなか難しくなるかもしれません。
しかし今回の件はVW側は現在否定しているのですが、果たしてどちらの言い分が本当なんでしょうか?
アメリカがやることなので、
敢えて便乗してブランドイメージを落とすためにやっている
なんて可能性もないとは言えない気もしますが…。
トヨタも以前それで痛い目に合っていますからねぇ。
(急加速問題も、最終的には”電子制御系に問題はない”という結論になりましたが、ゴタゴタでブランドイメージはかなり傷つきましたからね)
まぁ真相はまだ分かりませんが、まだまだ解決までには時間がかかりそうな気がします。
個人的には、以前フォルクスワーゲンが日本の軽自動車メーカーのスズキを強引に子会社化しようとした経緯を知っていますので、会社としてはあまり好きではないんですよねぇ。
そういう意味では多少痛い目にあってもいいんではないかという気もしてしまいますが(^^;
とはいえ、真相を早く知りたいところですね。
本日もありがとうございました。