先日からお伝えしているエボラ出血熱の話ですが、予想していた通り全く終息の気配はありません。
むしろ混乱度合いにさらに拍車がかかってきているといった雰囲気です。

すでに8月15日時点で

死亡者数は1145人

感染した疑いのある患者は2127人

と報告されています。

現時点ではさらにそれらの人数は増加していることでしょう。

まさに

パンデミック

に移行しつつある感じがします。

 

そんな中、リベリアでは隔離施設を群衆が襲うなんて事件が発生しています。

リベリアでエボラ熱隔離施設を群衆が襲撃、患者連れ去る (2014.8.18 ロイター)

現場の方はかなりパニックになってきているのではないでしょうか。
有効な治療法もなく、隔離されたまま次々と死を迎えているような状態では、現地の人もきっと納得がいかないんでしょう。

しかしこんな状況では、せっかく感染の拡大を抑えようと頑張っている医療従事者も、現地から退避して来ざるを得ない状態に陥りつつありそうです。

このままではさらに世界中に感染が拡大することが危惧されます。

そして周辺国では国境封鎖をしたり、流行国からの入国を禁止するなどの措置が相次いで取られ始めているようです。

治療法について

こちらも前回少し書きましたが、アメリカでは

ZMapp(ジーマップ)

というエボラ出血熱に有効と思われる薬剤があり、現在試験的に使用を開始しています。

これまで3人に投与されており、アメリカ人2人は快方に向かっているようですが、スペイン人1人は亡くなっています。

ですから、まだその有効性についてははっきりしません。

その後さらにアフリカ人医師3人に投与されたようですが、その効果については公表されておりません。
またいずれ発表されるのかもしれませんが。

実験段階にあるワクチンの話なんかも少しずつ出てきているようですが、現在唯一期待されている薬剤がZMappという状況になっています。

しかし日本にも効果が期待される薬剤があったんです

これは初めて知ったんですが、日本にも

もしかしたらエボラ出血熱のウイルスに効果があるかもしれない

と期待されている薬剤があるようなんです。

その薬剤というのは、実は抗インフルエンザ用に開発されたもので、RNAポリメラーゼ阻害薬の

ファビピラビル(商品名 アビガン)

というものです。

この薬、実は2014年3月に日本でのみ抗インフルエンザ薬として承認されたものなんです。

しかもその適応症は

新型インフルエンザ感染症および再興型インフルエンザ感染症
ただし、他の抗インフルエンザ薬が無効、または効果不十分のものに限る

となっています。

つまり、通常のインフルエンザ治療薬で効かないような場合の切り札として使うような薬剤なんです。
そういったことから現時点でも厳格に管理されていて、そう簡単に入手できるようなものではないようです。

で、この薬が

マウスを使った実験ではエボラウイルスに対して有効だった

ということなんです。
もちろんまだ人間でエボラ出血熱に感染した人には投与した実績はなく、実際に効果があるかは分かりません。
しかしインフルエンザで治験を通過しているので、安全性は証明されていると言えるかもしれません。

ちなみにこの薬の発売元は

富山化学工業

だそうですよ。
現在は富士フィルムの傘下に入っているとのことですが。

ebola3-1

 

日本の企業としては、ぜひぜひ頑張ってもらいたいもんですよね。

日本のインフル治療薬「アビガン」に脚光 マウス実験で効果 (2014.8.14 msn産経ニュース)

しかしもしこの”アビガン”がエボラウイルスに有効だったとしても、大量に使用すればあっという間に耐性のウイルスが発生する可能性もあり、その使い方には慎重を要するかもしれませんね。

それから今後の治療や治験に関して、アメリカ主導でものごとを進めていくと、いいように利用されるだけになったり、何か嵌められれる可能性もあるので注意は必要かもしれませんが。

 

でもこういった薬剤が、今後のエボラ出血熱の治療の糸口になってくれるといいんですけどね。

まだ解決までにはかなり時間がかかることが予想されますが、少しでも早く治療法が確立されることを期待して。

本日もありがとうございました。